土地を選ぶとき、「完成宅地」と「未造成地(更地)」のどちらを選ぶべきか迷う人も多いでしょう。本記事では、不動産営業11年の筆者が、完成宅地のメリット・デメリット、未造成地との違いを実体験を交えて解説します。
家を建てるときに最初に直面するのが「土地選び」。
同じエリアでも「完成宅地」と「未造成地」で価格が違うことに気づく人も多いでしょう。
不動産営業として11年間、多くの土地を見てきた経験から言えるのは──
土地はなんだかんだ“完成宅地”が一番安心。
一見、未造成地のほうが安く感じますが、実際に家を建てるとなると“見えないリスク”が潜んでいます。
この記事では、完成宅地をおすすめする理由を、営業のリアルな目線で解説します。
そもそも「完成宅地」とは?
完成宅地とは、すでに造成工事(整地・インフラ整備・境界確定など)が完了し、
すぐに建物が建てられる状態の土地のことです。
造成済みの土地は、次のような特徴があります。
- 整地が済んでいる
- 上下水道・電気・ガスなどのインフラが引き込み済み
- 境界が明確になっている
- 開発許可・検査済証が揃っている
つまり、「すぐ建てられる」「追加費用が読める」というのが最大の利点です。
未造成地(更地)を選ぶと起こるトラブル
一方、造成されていない土地を購入した場合、
後から多くの費用・手間が発生することがあります。
たとえば──
- 高低差があり、擁壁(ようへき)工事が必要
- 上下水道や雨水排水を新設する費用が別途発生
- 農地や雑種地の場合、転用や開発許可に時間がかかる
営業経験からもよくあるケースですが、
「安く買ったのに、結果的に造成費で高くついた」というお客様は本当に多いです。
完成宅地を選ぶメリット
完成宅地には、次のような実用的なメリットがあります。
1. 建築までのスケジュールが早い
余計な工事や許可申請が不要なので、すぐに着工準備に入れます。
2. 造成費のリスクが少ない
見積段階でコストが明確になるため、資金計画が立てやすいです。
3. 境界・インフラが明確でトラブルが少ない
隣地とのトラブルや引き込み工事の心配がほぼありません。
4. 住宅ローンがスムーズ
「宅地」として整備されているため、融資の審査も通りやすいです。
💬 営業の本音
地盤改良が出ないことを、お客様だけでなく営業も祈っています(笑)
完成宅地は、それだけ“安心感”があるんです。
完成宅地を選ぶときの注意点
もちろん、完成宅地にも注意すべきポイントはあります。
- 造成後の年数が経ちすぎていないか(地盤沈下リスク)
- 造成工事をどの業者が行ったか(品質の差)
- 開発許可・検査済証の確認(安心の証明)
まとめ|完成宅地は「安心とスピード」を買う選択
土地を選ぶとき、価格の安さだけに注目すると失敗します。
完成宅地は、
- 造成済みで余計な費用がかからない
- 建築がスムーズに進む
- 地盤やインフラが安心できる
といったメリットがあり、結果的にトータルコストを抑えられる賢い選択です。
「土地はなんだかんだ完成宅地が一番いい」
──これは、営業として多くの現場を見てきた私の実感です。
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