
「長期優良住宅ってやったほうがいいの?」
「メリットが多いって聞くけど、本当なの?」
そんな疑問に、わかりやすく解説します。
結論から言うと……
■ 結論:長期優良住宅は“絶対に必要ではない”
長期優良住宅はたしかに良い制度ですが、
必ずしも全員がやる必要はありません。
■ そもそも長期優良住宅ってなに?
国土交通省の説明では、
「長期間、良い状態で使えるように工夫された優れた住宅」
と書かれています。
つまり、簡単に言うと――
長く住めて、丈夫で、メンテナンスがしやすい家 のこと。
国土交通省のHP👇️
■ 長期優良住宅の4つの性能ポイント

長期優良住宅には、こんな性能が求められます。
● ① 劣化対策
家が長持ちする工夫がされている。
● ② 耐震性
地震に強い構造になっている。
● ③ 省エネルギー性
断熱性が高く、エアコン代が下がりやすい。
● ④ 維持管理のしやすさ
メンテナンスしやすい構造にしてある。
こう聞くと理想の家ですよね(笑)
ここに加えて 税金面のメリット(優遇)がつく のが特徴です。
■ 長期優良住宅のメリット

1. フラット35の金利が安くなる
→ ただし「フラット35を使う人だけ」。
使わないなら関係なし。
2. 住宅ローン減税の控除枠が増える
→ 2025年で終了予定。続くかは未定。
→ 借入額や年収が少ない場合は恩恵なし。
3. 登記費用が少し安くなる
→ 節約額はせいぜい5,000円ほど。
4. 不動産取得税の控除が増える
金額が2500万くらいの住宅ならそもそもかかる可能性が低いです。
※不動産取得税とは・・・家や土地を買ったときに一度だけ払う税金です。
「不動産を手に入れたよ!」という報告料みたいなイメージです。
固定資産税とは違って、毎年ではなく1回だけ払えばOKです。
5. 固定資産税の減額期間が長くなる(+2年間)
建物の固定資産税が半額になる期間が延長されます。
シンプルにお得です!
6. 住宅補助金が増額される
11/28に発表された【みらいエコ住宅2026】によると補助金額は75万!
【みらいエコ住宅2026】の解説記事はこちら👇️
→ 長期優良住宅で一番大きいメリット!
→ ただし、世帯条件あり。
7. 地震保険が安くなる
耐震等級2以上になる可能性が高いので地震保険が30%~50%安くなります。
メリットだけ見ると「絶対やったほうが良さそう」ですよね。
でも、ここからが重要です。
■ 長期優良住宅のデメリット
ここを知らないまま契約すると、確実に後悔します。
① 点検の義務(30年以上続く!)
長期優良住宅は 30年の間、定期点検をしないといけません。
最初の10年はハウスメーカーが無料点検してくれる場合もありますが、
11年目以降は 有料点検 が必要。
② メンテナンスも“義務”
点検して「シロアリ対策」「外壁塗装」「屋根補修」が必要と言われたら、
やらないといけません。
サボると認定取り消しの可能性があります。
③ 認定が取り消されるとどうなる?
・補助金の返金
・固定資産税が上がる可能性
など、かなり痛いペナルティがあります。
④ 認定取得に追加費用がかかる
ハウスメーカーによりますが、
50万円ほど追加費用が必要 になる場合があります。
⑤ メーカー側の「ストック収入」になりやすい
最近は「長期優良が標準」のメーカーが増えています。
理由の一つが、
「引き渡し後のメンテナンスで安定収入を確保できるから」
外壁塗装だけでも 150~200万円。
これを“必ず”やらないといけないので、メーカーは確実に収入になります。
■ 長期優良住宅はどんな人におすすめ?
◎ やったほうがいい人
- 補助金の条件に当てはまる人
- 毎回きちんとメンテナンスしていける人
- 将来も長く同じ家に住む予定の人
× やらないほうがいい人
- 追加の50万円が痛い
- メンテナンス費用をなるべく抑えたい
- 補助金の対象にならない
■ まとめ|長期優良住宅は「合う人だけやればOK」
長期優良住宅は確かに良い制度ですが、
- 30年以上の点検義務
- 高額メンテナンスの必要性
- 追加費用
- 途中で取り消されるリスク
など、デメリットも大きいです。
そのため、
“全員に必須の制度”ではありません。
あなたの家庭・予算・ライフプランに合っているかどうかで
冷静に判断しましょう!




コメント