マイホームは「住んでから」気づくことが意外と多いもの。
営業歴11年で数百件のご相談を受けてきた筆者が、実際に多かった入居後の後悔ポイントを8項目に整理しました。
契約前の打ち合わせや最終確認にお役立てください。
1.ソフトクローズドアは標準じゃない
「静かに閉まる」は当たり前ではありません。
標準仕様だとバタンと閉まる建具も多く、音や指はさみの不安が残ります。
後付けは可能ですが、建具の型番や金物互換の確認が必要で手間がかかります。
打合せ時に必ず担当者に確認しておくのが安心です。
- チェック:引戸・開き戸それぞれのソフトクローズ可否
- ポイント:子ども部屋や寝室こそ優先度が高い
2. 1階に収納が少ないと生活動線が乱れる
掃除機・日用品・子どもの荷物・来客用の布団など、実は“1階に置きたい物”が多いのが実生活。
階段を上下する手間が増え、散らかりやすくなります。
玄関土間収納・リビング収納・洗面収納の3点をバランスよく確保しましょう。
- おすすめ:玄関土間に可動棚+ハンガーパイプ
- 注意点:掃除用品はコンセントとセットで置き場計画
3. 1階には「リビング+もう一部屋」が理想
来客対応、子どもの勉強・体調不良時の休憩、将来の主寝室など、多用途に使える1室があると暮らしの自由度が上がります。
引戸で仕切れる可変空間にしておくと、リビング拡張にも個室化にも対応できます。
- 推し間取り:リビング隣の4.5〜6畳+押入orクローク
- 配慮:将来ベッドを想定し、出入口幅・段差・コンセントを事前計画
4. トイレの位置は“音”と“におい”に注意
リビング横や寝室直近は気まずさが残ります。
ドアの向き、換気計画、手洗い器の位置まで含めて見直しを。
ワンクッションの廊下や収納を挟むと体感が大きく変わります。
5. ベランダは本当に必要?
屋外清掃・防水メンテ・防犯・鳥害など、見落としやすい負担があります。
室内干し+乾太くん/浴室乾燥で代替できるご家庭も多いです。
使い方を具体的に想像し、不要なら思い切って削減=コスト・維持費の抑制になります。
6. LDKのエアコン用コンセントが200Vかを確認
主にLDKや大型部屋は200V機種を選ぶことが多く、後からの電源切替は手間が増えます。
室外機の設置スペース(有効幅)や配管ルート、専用回路の有無も同時に確認しましょう。
7. コンセント不足
壁掛け対応、レコーダー、ゲーム機、サウンドバー、Wi-Fi機器…とにかく差し込み口が必要です。
「使う機器のリスト化」→「必要口数+予備」で計画。
掃除のしやすい配線経路も意識しましょう。
8. 照明スイッチの位置が不便
家具を置くと使えない、寝室でベッドから届かない…は「あるある」。
入居後の家具配置を前提にスイッチ位置を決め、回遊動線に沿って3路スイッチを適所に配置しましょう。
玄関・廊下・トイレ・洗面は特に確認必須です。
まとめ
家づくりの満足度は、図面上の数字よりも生活の具体で決まります。
今日挙げた8項目を打ち合わせに持ち込み、「どこで」「誰が」「どの順番で」使うかまで落とし込めば、入居後の後悔は大きく減らせます。
必ず打合せ時に確認をするようにしましょう。

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