注文住宅の契約前に営業が「実は必ず確認してほしい」10のポイント【現場の本音】

注文住宅

はじめに|営業は嘘をついていない。でも「任せきり」は危ない

注文住宅は、多くの人にとって人生で一番高い買い物です。
それなのに、契約前はこんな不安を抱えている人がとても多い。

  • 「このまま契約して、本当に大丈夫かな?」
  • 「あとから“聞いてない”ってならないかな?」
  • 「何を確認すればいいのか分からない…」

現役の注文住宅営業として正直に言うと、
営業が最初から嘘をついているケースはほとんどありません。

ただし現実として、注文住宅は

  • 決めることが多すぎる
  • 専門用語が多い
  • 前提条件が人によって違う

このせいで、
説明が足りなかったり、認識がズレたまま契約してしまうことが本当によくあります。

そこでこの記事では、
営業の立場だからこそ「ここは施主側から必ず確認してほしい」
というポイントを、現場の本音でまとめました。

この記事を読んで確認すれば、
「聞いてない」「想定外の追加費用」「外構の後悔」
こういったトラブルの確率は、かなり下げられます。


この記事の使い方

おすすめはこの3ステップです。

  1. 気になった項目をチェック
  2. そのまま営業担当に質問する
  3. 回答を必ず書面(メール・仕様書・議事録)で残す

※口約束は、あとから一番揉めやすいので注意してください。


1. 見積書に「入っていない工事」を把握していますか?

見積書は、一見すると全部入っているように見えます。
でも実際は、最初から含まれていない工事があることが多いです。

よく別途になりやすいもの:

  • 外構工事(駐車場・フェンス・門柱など)
  • 照明器具(ダウンライト以外)
  • カーテン・ブラインド
  • エアコン・アンテナ・網戸
  • 地盤改良工事(必要な場合)
  • 仮設工事・追加の手直し費

確認のコツ

  • 「この見積は、住める状態まで全部含まれていますか?」
  • 「別途工事は、何があるか一覧で教えてください」

「入ってますか?」ではなく、
**「入っていないものを全部出してもらう」**のがポイントです。


2. 追加費用が出る“タイミング”を理解していますか?

注文住宅では、契約後に金額が増えること自体は珍しくありません。
問題になるのは、いつ・何が・どれくらい増えるかを知らないままなことです。

追加費用が出やすいタイミング:

  • 契約後:設備や内装のグレードアップ
  • 着工前:収納・棚・ニッチなどの追加
  • 着工後:配線変更や補強工事
  • 地盤調査後:地盤改良工事

確認しておきたい質問

  • 「追加費用が出やすい項目と、金額の目安を教えてください」
  • 「それは、いつ頃分かりますか?」

「増えない」より、
増える前提で想定できている方が安全です。


3. 外構は「どこまで」が本当に含まれていますか?

外構は、後悔が多いポイントのひとつです。
理由は、完成イメージが分かりにくいから。

よくあるズレ:

  • 駐車場が最低限しか施工されていなかった
  • フェンスが途中で終わり、中途半端に見える
  • 目隠しが足りず、住んでから気になる
  • 雨の日に水たまりができる

確認の仕方

  • 「外構は、どこまで見積に含まれていますか?」
  • 「外構図で完成イメージを見せてもらえますか?」

外構は、後から直すと高くつくことが多いです。
最低限の範囲だけでも、契約前に確認しておきましょう。


4. 土地の条件を“買う前提”で見ていませんか?

土地が関係する場合、ここは特に注意が必要です。

見た目がきれいでも、こんなリスクがあります。

  • 境界が確定していない
  • 高低差があり、造成や擁壁が必要
  • 水道や下水の引込み費用が別途必要
  • 以前の用途による地盤リスク
  • ハザードマップの該当エリア

確認しておきたいこと

  • 「境界は確定していますか?資料はありますか?」
  • 「造成や擁壁で追加費用が出る可能性はありますか?」
  • 「水道・下水の状況はどうなっていますか?」

土地の問題は、契約後に出るとダメージが大きいです。


5. 地盤調査・地盤改良の扱いを確認しましたか?

地盤改良は、必要なら仕方ありません。
ただしトラブルになるのは、
「突然○十万円かかります」と言われるケースです。

確認の仕方

  • 「地盤調査はいつ実施しますか?」
  • 「費用はどちら負担ですか?」
  • 「地盤改良が必要な場合、金額の幅はどれくらいですか?」

0円で絶対大丈夫と言い切るより、
幅を説明してくれる方が、誠実な対応です。


6. 打ち合わせ内容と仕様書は一致していますか?

よくあるトラブルがこれです。

  • 施主:「そういう話だった」
  • 会社:「仕様書には書いていない」

どちらが悪いかではなく、
ズレを早く見つけて修正することが大切です。

対策

  • 「今日決めた内容は、仕様書(議事録)に反映してください」
  • 「変更点があれば、差分を教えてください」

必ず、形に残すことを意識しましょう。


7. 工期がズレたときの対応を確認しましたか?

現場では、天候や資材の影響で工期がズレることがあります。

ズレたときに困るのは:

  • 引っ越し日
  • 仮住まい費用
  • 家具・家電の搬入

確認しておくと安心な質問

  • 「引き渡しが遅れた場合、いつ連絡がありますか?」
  • 「仮住まいが必要になった場合、費用はどうなりますか?」
  • 「引っ越し日は、いつ確定させるのが安全ですか?」

聞きにくいですが、大事な確認事項です。


8. 保証やアフターは「年数」だけで見ていませんか?

保証は長ければ安心、とは限りません。
大切なのは中身です。

チェックしたいポイント:

  • 何が保証対象か
  • 何が対象外か
  • 定期点検のタイミング
  • 有償メンテナンスの条件

確認の仕方

  • 「保証の対象と対象外を教えてください」
  • 「点検やメンテナンスで費用がかかる可能性はありますか?」

家は、建てて終わりではありません。


9. 長期優良住宅・ZEH・補助金は確定していますか?

制度関係は、条件がとても細かいです。

現場では、

  • 条件を満たしていなかった
  • 申請が間に合わなかった
  • 書類不備でやり直し
    といったケースも実際にあります。

確認しておくべきこと

  • 「これは確定ですか?未確定なら条件は何ですか?」
  • 「申請のスケジュールと担当者は誰ですか?」
  • 「もし間に合わなかった場合、どうなりますか?」

最悪のケースを知っておくと安心です。


10. 「言った言わない」を防ぐ仕組みを作れていますか?

これが一番大事です。

おすすめの仕組み:

  • 打ち合わせ後に要点をメールで残す
  • 決定事項は箇条書きで共有
  • 変更点は「内容・金額・時期」を明確にする

そのまま使える一言

「念のため、今日の決定事項をメールでまとめてもらえますか?」

この一言で、トラブルの確率は大きく下がります。


まとめ|良い家づくりは「確認する施主」と「説明する営業」でできる

営業は敵ではありません。
でも、注文住宅は複雑なので、任せきりは危険です。

今回紹介した10項目を、契約前に一つずつ確認してください。

  • 見積の抜け
  • 追加費用のタイミング
  • 外構の範囲
  • 土地・地盤のリスク
  • 仕様書の一致
  • 工期のルール
  • 保証の中身
  • 制度の確実性
  • そして「言った言わない」対策

これだけで、後悔の可能性はかなり減らせます。


おまけ|そのまま使える質問テンプレ

コピペOKです。

  1. この見積は、住める状態まで全部含まれていますか?別途工事の一覧をください。
  2. 追加費用が出やすい項目と、金額の目安を教えてください。
  3. 外構はどこまで含まれていますか?外構図で確認したいです。
  4. 土地の境界・造成・上下水道の状況を資料で確認できますか?
  5. 今日決めた内容を、仕様書(議事録)に反映して共有してください。

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