- はじめに|営業は嘘をついていない。でも「任せきり」は危ない
- この記事の使い方
- 1. 見積書に「入っていない工事」を把握していますか?
- 2. 追加費用が出る“タイミング”を理解していますか?
- 3. 外構は「どこまで」が本当に含まれていますか?
- 4. 土地の条件を“買う前提”で見ていませんか?
- 5. 地盤調査・地盤改良の扱いを確認しましたか?
- 6. 打ち合わせ内容と仕様書は一致していますか?
- 7. 工期がズレたときの対応を確認しましたか?
- 8. 保証やアフターは「年数」だけで見ていませんか?
- 9. 長期優良住宅・ZEH・補助金は確定していますか?
- 10. 「言った言わない」を防ぐ仕組みを作れていますか?
- まとめ|良い家づくりは「確認する施主」と「説明する営業」でできる
- おまけ|そのまま使える質問テンプレ
はじめに|営業は嘘をついていない。でも「任せきり」は危ない

注文住宅は、多くの人にとって人生で一番高い買い物です。
それなのに、契約前はこんな不安を抱えている人がとても多い。
- 「このまま契約して、本当に大丈夫かな?」
- 「あとから“聞いてない”ってならないかな?」
- 「何を確認すればいいのか分からない…」
現役の注文住宅営業として正直に言うと、
営業が最初から嘘をついているケースはほとんどありません。
ただし現実として、注文住宅は
- 決めることが多すぎる
- 専門用語が多い
- 前提条件が人によって違う
このせいで、
説明が足りなかったり、認識がズレたまま契約してしまうことが本当によくあります。
そこでこの記事では、
営業の立場だからこそ「ここは施主側から必ず確認してほしい」
というポイントを、現場の本音でまとめました。
この記事を読んで確認すれば、
「聞いてない」「想定外の追加費用」「外構の後悔」
こういったトラブルの確率は、かなり下げられます。
この記事の使い方
おすすめはこの3ステップです。
- 気になった項目をチェック
- そのまま営業担当に質問する
- 回答を必ず書面(メール・仕様書・議事録)で残す
※口約束は、あとから一番揉めやすいので注意してください。
1. 見積書に「入っていない工事」を把握していますか?
見積書は、一見すると全部入っているように見えます。
でも実際は、最初から含まれていない工事があることが多いです。
よく別途になりやすいもの:
- 外構工事(駐車場・フェンス・門柱など)
- 照明器具(ダウンライト以外)
- カーテン・ブラインド
- エアコン・アンテナ・網戸
- 地盤改良工事(必要な場合)
- 仮設工事・追加の手直し費
確認のコツ
- 「この見積は、住める状態まで全部含まれていますか?」
- 「別途工事は、何があるか一覧で教えてください」
「入ってますか?」ではなく、
**「入っていないものを全部出してもらう」**のがポイントです。
2. 追加費用が出る“タイミング”を理解していますか?
注文住宅では、契約後に金額が増えること自体は珍しくありません。
問題になるのは、いつ・何が・どれくらい増えるかを知らないままなことです。
追加費用が出やすいタイミング:
- 契約後:設備や内装のグレードアップ
- 着工前:収納・棚・ニッチなどの追加
- 着工後:配線変更や補強工事
- 地盤調査後:地盤改良工事
確認しておきたい質問
- 「追加費用が出やすい項目と、金額の目安を教えてください」
- 「それは、いつ頃分かりますか?」
「増えない」より、
増える前提で想定できている方が安全です。
3. 外構は「どこまで」が本当に含まれていますか?

外構は、後悔が多いポイントのひとつです。
理由は、完成イメージが分かりにくいから。
よくあるズレ:
- 駐車場が最低限しか施工されていなかった
- フェンスが途中で終わり、中途半端に見える
- 目隠しが足りず、住んでから気になる
- 雨の日に水たまりができる
確認の仕方
- 「外構は、どこまで見積に含まれていますか?」
- 「外構図で完成イメージを見せてもらえますか?」
外構は、後から直すと高くつくことが多いです。
最低限の範囲だけでも、契約前に確認しておきましょう。
4. 土地の条件を“買う前提”で見ていませんか?
土地が関係する場合、ここは特に注意が必要です。
見た目がきれいでも、こんなリスクがあります。
- 境界が確定していない
- 高低差があり、造成や擁壁が必要
- 水道や下水の引込み費用が別途必要
- 以前の用途による地盤リスク
- ハザードマップの該当エリア
確認しておきたいこと
- 「境界は確定していますか?資料はありますか?」
- 「造成や擁壁で追加費用が出る可能性はありますか?」
- 「水道・下水の状況はどうなっていますか?」
土地の問題は、契約後に出るとダメージが大きいです。
5. 地盤調査・地盤改良の扱いを確認しましたか?
地盤改良は、必要なら仕方ありません。
ただしトラブルになるのは、
「突然○十万円かかります」と言われるケースです。
確認の仕方
- 「地盤調査はいつ実施しますか?」
- 「費用はどちら負担ですか?」
- 「地盤改良が必要な場合、金額の幅はどれくらいですか?」
0円で絶対大丈夫と言い切るより、
幅を説明してくれる方が、誠実な対応です。
6. 打ち合わせ内容と仕様書は一致していますか?
よくあるトラブルがこれです。
- 施主:「そういう話だった」
- 会社:「仕様書には書いていない」
どちらが悪いかではなく、
ズレを早く見つけて修正することが大切です。
対策
- 「今日決めた内容は、仕様書(議事録)に反映してください」
- 「変更点があれば、差分を教えてください」
必ず、形に残すことを意識しましょう。
7. 工期がズレたときの対応を確認しましたか?
現場では、天候や資材の影響で工期がズレることがあります。
ズレたときに困るのは:
- 引っ越し日
- 仮住まい費用
- 家具・家電の搬入
確認しておくと安心な質問
- 「引き渡しが遅れた場合、いつ連絡がありますか?」
- 「仮住まいが必要になった場合、費用はどうなりますか?」
- 「引っ越し日は、いつ確定させるのが安全ですか?」
聞きにくいですが、大事な確認事項です。
8. 保証やアフターは「年数」だけで見ていませんか?
保証は長ければ安心、とは限りません。
大切なのは中身です。
チェックしたいポイント:
- 何が保証対象か
- 何が対象外か
- 定期点検のタイミング
- 有償メンテナンスの条件
確認の仕方
- 「保証の対象と対象外を教えてください」
- 「点検やメンテナンスで費用がかかる可能性はありますか?」
家は、建てて終わりではありません。
9. 長期優良住宅・ZEH・補助金は確定していますか?
制度関係は、条件がとても細かいです。
現場では、
- 条件を満たしていなかった
- 申請が間に合わなかった
- 書類不備でやり直し
といったケースも実際にあります。
確認しておくべきこと
- 「これは確定ですか?未確定なら条件は何ですか?」
- 「申請のスケジュールと担当者は誰ですか?」
- 「もし間に合わなかった場合、どうなりますか?」
最悪のケースを知っておくと安心です。
10. 「言った言わない」を防ぐ仕組みを作れていますか?
これが一番大事です。
おすすめの仕組み:
- 打ち合わせ後に要点をメールで残す
- 決定事項は箇条書きで共有
- 変更点は「内容・金額・時期」を明確にする
そのまま使える一言
「念のため、今日の決定事項をメールでまとめてもらえますか?」
この一言で、トラブルの確率は大きく下がります。
まとめ|良い家づくりは「確認する施主」と「説明する営業」でできる
営業は敵ではありません。
でも、注文住宅は複雑なので、任せきりは危険です。
今回紹介した10項目を、契約前に一つずつ確認してください。
- 見積の抜け
- 追加費用のタイミング
- 外構の範囲
- 土地・地盤のリスク
- 仕様書の一致
- 工期のルール
- 保証の中身
- 制度の確実性
- そして「言った言わない」対策
これだけで、後悔の可能性はかなり減らせます。
おまけ|そのまま使える質問テンプレ
コピペOKです。
- この見積は、住める状態まで全部含まれていますか?別途工事の一覧をください。
- 追加費用が出やすい項目と、金額の目安を教えてください。
- 外構はどこまで含まれていますか?外構図で確認したいです。
- 土地の境界・造成・上下水道の状況を資料で確認できますか?
- 今日決めた内容を、仕様書(議事録)に反映して共有してください。


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