建売住宅を安く購入する7つの具体的な方法|不動産営業11年の経験から解説

建売

マイホームをできるだけ安く購入したい──。
建売住宅は完成済みの家を購入できる点が魅力ですが、購入の仕方次第で100万円以上の差が生まれることもあります。

この記事では、不動産営業として11年間・数百棟の取引を経験した筆者が、
「建売住宅を安く購入する具体的な方法」を実践的に解説します。


① 仲介手数料を無料にできないか交渉する

建売住宅の購入時に発生する「仲介手数料」は、3,000万円の物件なら約100万円前後にもなります。
ただし、仲介業者は売主からも報酬を得ている場合があるため、交渉次第では無料にしてもらえるケースもあります。

ベストな方法は、ネットで気になる物件を見つけたら、まず売主に直接問い合わせてみること
一方で、仲介業者から紹介を受けた後に直接問い合わせるのはマナー違反になるため、注意が必要です。


② 値引き交渉を必ず行う

建売住宅の価格は「定価」ではありません。
在庫や決算期の関係で、値引きしてでも売りたいケースが多々あります。

特に、建売メーカーの決算期である3月と9月は値引きチャンス。
引渡しを3月・9月に合わせると価格交渉が通りやすくなります。
銀行手続きに1か月程度かかるため、動き出しは2月・8月がベストタイミングです。


③ 銀行の手数料・金利タイプを比較する(熊本地銀の場合)

熊本の地銀(肥後銀行・熊本銀行など)では、住宅ローン手数料のタイプが大きく2種類あります。

  • 固定型手数料:手数料が安いが金利が高い
  • 利率型手数料:手数料が高いが金利が安い

長期でローンを支払う、繰上げ返済をしない予定の方は、利率型の方がトータルでお得になることが多いです。
単に「手数料が安い方」で選ばず、総返済額で比較しましょう。


④ 電子契約を利用して印紙代を節約

近年は不動産取引も電子化が進み、電子契約を導入している会社が増えています。
電子契約を使うと、契約書に貼る収入印紙(1万〜2万円程度)が不要になります。

「電子契約に対応していますか?」と営業担当に確認するだけで、
簡単に数万円の節約ができることもあります。


⑤ 保険料の見積もりを自分でも取る

火災保険や地震保険は、営業担当から紹介される保険会社だけでなく、自分でも必ず見積もりを取得しましょう。

個人の保険代理店経由だと、団体割引が適用されないケースもあり、結果的に割高になることも。
2〜3社の見積もりを比較するだけで、数万円単位の差が出る場合もあります。


⑥ サービス品の交渉も忘れずに!

値引き交渉とあわせて、「サービス品の追加」も積極的に交渉しましょう。
営業マンは契約を取りたいので、自腹でサービスしてくれることもあります(笑)

サービス品としてよくあるのは、

  • カーポート
  • ウッドデッキ
  • テレビアンテナ
  • 照明・カーテンレール
  • コンセント・屋外水栓の追加

直接的な値引きが難しくても、同等の価値ある設備を付けてもらえることがあります。


⑦ 完成後・在庫期間が長い物件を狙う

建売住宅は完成直後が一番高く、3ヶ月・6ヶ月・1年と経過するごとに価格が下がる傾向があります。
「完成後半年以上」「完成年度が前年」などの物件は、値下げ対象の可能性が高いです。

不動産サイトでは、価格履歴が確認できる機能を活用してみましょう。


💬 まとめ|「交渉+タイミング+情報収集」で建売はもっと安くなる

建売住宅を安く買うコツは、「交渉・タイミング・情報の速さ」の3つ。
特に、3月・9月の決算期+電子契約+サービス交渉で、100万円以上の差が生まれることもあります。

無理のない範囲で、確実に得をするポイントを押さえていきましょう。

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