マイホームを建てるとき、多くの人が最初に直面するのが「土地探し」です。
しかし、土地は建物と違って後から変更できないため、選び方を間違えると大きな後悔につながります。
私は不動産営業として11年間、多くのお客様の土地探しをサポートしてきました。
その経験から特に注意すべきポイントを紹介します。
この記事を読むことで、
・土地購入で失敗しやすいポイント
・プロが必ず確認するチェック項目
・後悔を防ぐための具体的な方法
が分かります。ぜひ参考にしてください。
立地と周辺環境を軽視してしまう
土地選びで最も重要なのは立地です。建物はリフォームや建て替えができますが、土地は動かせません。
通勤・通学の利便性、スーパーや病院など生活施設までの距離、将来の街の発展性などを総合的に考える必要があります。
「安いから」といって不便な場所を選んでしまうと、毎日の生活がストレスになり、売却時の資産価値も下がる可能性があります。
日当たり・風通しを確認しない
家は立てた後に簡単に動かせません。南向きかどうか、周囲の建物で日陰にならないか、風通しが確保できるかを必ず現地で確認しましょう。
図面やネットの情報だけで決めると「昼間でも暗い家」や「風が通らず湿気がこもる家」になってしまい、後悔するケースがあります。
道路の状況(幅・接道条件)を見落とす
土地には必ず道路と接している必要があります(建築基準法第42条)。
前面道路の幅が狭いと車の出入りが不便になるだけでなく、再建築に制限が出る可能性もあります。
特に「再建築不可」の土地を知らずに買ってしまうと、将来的に家の建て替えができなくなり、大きなトラブルにつながります。
地盤やハザードマップを確認していない
安い土地には理由があることが多く、地盤が弱かったり、浸水リスクがあったりします。
購入前に地盤調査の有無や自治体のハザードマップを確認しましょう。
もし地盤改良が必要になれば100万円以上の追加費用が発生することもあります。
「なぜ安いのか?」を必ず確認することが大切です。
ライフライン(上下水道・ガス・電気)を見逃す
水道や下水道が引き込み済みかどうか、ガスは都市ガスかプロパンか、電気の引き込みは可能か。
これらのライフライン整備は後から費用がかかることが多いため、事前確認が必須です。
例えば「上下水道の引き込み工事に数十万円かかった」という事例もあります。
将来の生活プランを考えていない
土地を買ったときは夫婦だけでも、10年後には子どもが成長し、車が増えることもあります。
駐車スペースや学校区、将来の家族構成を考えて選ぶことが大切です。
今のライフスタイルだけで判断すると、数年後に不便を感じて買い替えを検討することになりかねません。
宅建士からのアドバイス
土地選びで大切なのは「安さ」ではなく「総合的な暮らしやすさ」です。
価格だけで決めると、後から生活に不便が出て後悔する可能性があります。
候補地が出たら、
- 昼・夜・平日・休日など複数回現地を確認する
- ライフラインや法的規制を必ずチェックする
- 将来の生活を具体的にイメージする
この3つを実践すると、失敗を大きく減らせます。
まとめ
土地はマイホームの基盤であり、一度買うと簡単には変えられません。
後悔を防ぐには、
- 立地や生活環境を確認する
- 日当たり・道路・地盤などを調べる
- 将来の生活プランを考える
これらを意識して選ぶことが重要です。
ぜひこの記事を参考にして、安心できる土地探しをしてください。
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